AIが生み出す新たな著作権問題:あなたの使い方は大丈夫?

絵を描く少女の画像 テクノロジー


はじめに


みなさん、こんにちは!

今回もAIについての話題をしていこうと思います。

ChatGPTやDALL-E、Midjourneyなど、誰でも簡単に高品質な文章や画像を作れる時代がやってきました。
でも、ここで気になるのが「著作権」の問題です。


僕も最近、AIでかわいい犬の画像を作ってみたよ!!

見てみて!

AI生成した犬の画像


今度、この画像を使って
・SNSに挙げたり
・オリジナルグッズを作ったり

色々やろうと思ってるよ!


ちょっと待った!!

サービスによっては著作権問題が発生したり、商用利用できないものもあります!


え!?
そ、そうなの!?

自分で作ったんだから、勝手に自由に使っていいのかと思ってたよ。。。


その気持ちは分かります。
でも、必ずしも自由に使って良いとは限らないんですね。

ということで!今回は、
「AIが生成したコンテンツって、誰のものになるの?」
「著作権ってどうなるの?」


そんな疑問を一緒に探っていきましょう!



AI生成コンテンツの著作権はだれにあるの?


生成AIの脳の画像


まず、AIが作ったコンテンツの著作権についてお話ししましょう。


 一般的に、著作権は「人間の創造的表現」に与えられるものです。


 AI生成コンテンツの著作権については、現在も議論が続いていますが、
 基本的な考え方は以下のとおりです:

  • AIそのものには著作権が認められません。なぜなら、著作権は「人間の創造的表現」に対して与えられるものだからです。

  • しかし、AI生成コンテンツを作成する過程で人間が創造的な寄与をした場合、その人間に著作権が発生する可能性があります。

  • 例えば、AIに詳細な指示(プロンプト)を与えたり、AIが生成した複数の結果から選択・編集したりする場合、その人間の創造的寄与として著作権が認められる可能性があります。


なーんだ!

著作権がこっちなら自由に使えるじゃん!


確かに、多くの場合はある程度の使用は問題ありません。
しかし著作権があるからといって、必ずしも完全に自由に使用できるわけではありません!

以下の点に注意が必要です!



  • 元データの著作権:
     生成AIが学習に使用したデータに著作権がある場合、生成された画像がそれらの著作物に類似していると、著作権侵害の問題が生じる可能性があります

  • 利用規約:
     使用したAIツールの利用規約に、生成された画像の使用に関する制限がある場合があります。

  • 肖像権やプライバシー:
     生成された画像に実在の人物や商標などが含まれる場合、それらの権利を侵害しないよう注意が必要です。

  • 商用利用:
     特に商用利用の場合は、より慎重な対応が求められます。






AIの学習データと著作権


学習データの画像




 次に、AIが学習するためには大量のデータが必要ですが、そのデータには著作権で保護された作品が含まれていることがあります。

 この問題については、各国で異なるアプローチが取られています。

 日本では2018年に著作権法が改正され、AIの開発や学習のための著作物の利用が一定条件下で認められるようになりました。一方、欧米では「フェアユース」の概念に基づいて判断されることが多いです。


Getty Imagesの訴訟


 2023年1月、Getty ImagesはAI画像生成企業Stability AIを著作権侵害で提訴しました。

 Getty Imagesは、Stability AIが許可なく自社の画像をAIの学習に使用したと主張しています。この訴訟の結果は、AIの学習データに関する著作権問題に大きな影響を与えるかもしれません。




著名人の作品を使用したAI学習の問題


AI生成ネコ



 著名な作家や画家の作品をAIの学習に使うことについては、特に議論が盛り上がっています。

 無断で使用することは、著作者の権利を侵害する可能性があるからです。


Sarah Silverman他の作家による訴訟

 2023年7月、コメディアンのSarah Silvermanを含む複数の作家がOpenAIとMeta(旧Facebook)を著作権侵害で提訴しました。

 彼らは、自分たちの作品がAIの学習データとして無断で使用されたと主張しています。




AI生成コンテンツの商用利用


商売の画像



 AIが生成したコンテンツを商用利用する際の著作権問題も注目されています。

 多くのAIツールの利用規約では、生成されたコンテンツの商用利用を認めていますが、法的な問題が完全に解決されているわけではありません。



Kris Kashtanovaの漫画本

 2023年2月、Kris KashtanovaはMidjourney AIを使って作成した漫画本「Zarya of the Dawn」の著作権登録を米国著作権局から部分的に認められました。

 しかし、AI生成画像そのものではなく、人間が行った創造的な寄与(ストーリー、レイアウトなど)に対してのみ著作権が認められました。





AIと著作権の今後


ロボットの画像


AIと著作権の問題に対しては、今後さまざまな取り組みが予想されます


  1. 法律の改正
     AI生成コンテンツに特化した新しい著作権法が必要になるかもしれません。

  2. ライセンスモデルの構築
     AIの学習データとして使用される著作物に対する新しいライセンス制度が確立されるでしょう。

  3. 技術的解決策
     AIが使用したデータソースを追跡し、適切なクレジットを付与する仕組みが開発されるかもしれません。




企業の対応策


企業の画像


 企業がAIを活用する際には、以下のような対応策が考えられます


  1. 最適な生成AI活用範囲の設定

  2. 最適なAIツールの選定・導入

  3. 従業員向けの利用ルール・マニュアルの策定

  4. 従業員の生成AI活用リテラシーの向上

  5. 最新動向を踏まえた生成AI活用方法の定期的な見直し





まとめ:今後AIをどう使っていくか?


解析中の画像




 AIと著作権の問題は、技術の進歩とともに複雑化しています。法律や規制が技術の発展に追いつくまでには時間がかかるかもしれません。


 そのため、AIユーザーは常に最新の動向に注意を払い、倫理的かつ法的に適切な方法でAIを利用することが重要です




 AIは私たちの創造性を拡張する素晴らしいツールですが、それを適切に使用する責任は私たち人間にあります。技術と法律のバランスを取りながら、AIの恩恵を最大限に活用していくことが、これからの社会の課題となるでしょう。今後も、AIと著作権に関する議論や法整備は続くことが予想されます。



 クリエイターや企業は、これらの動向を注視しながら、適切にAIを活用していく必要があります。
 同時に、AIの発展が人間の創造性を阻害するのではなく、むしろ促進するものとなるよう、社会全体で取り組んでいくことが求められています。



 AI技術の進化は、私たちの創造性を新たな次元へと引き上げる可能性を秘めています。著作権の課題を乗り越え、共に未来を切り開いていくことで、より豊かな表現の世界が広がります!


最近、精度がますます上がってきている生成AI技術。

しっかりと倫理観を持って適切に利用し、あなたのアイディアをぜひ形にしてみましょう!
素晴らしいアイディアさえあれば、あなたもトップクリエイターになれる日も来るかもしれません!

ではまた!







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