はじめに
みなさん、こんにちは!
前回は「生成AIが生み出す著作権問題」について取り上げました。
(前回の記事↓↓↓)
AIが生み出す新たな著作権問題:あなたの使い方は大丈夫?
著作権についてはなんとなく分かったけど、
結局使いたい時にどのサービスを選べばいいのか分かんないよ??
そこで!
今回はより具体的に、人気のAI画像生成サービスと動画生成サービスを5つずつご紹介!
それぞれの著作権や利用について詳しく見ていきます!
分かりやすく解説しますので、ゆっくり見ていってくださいね。
AI画像生成サービスの紹介
最近人気のAI画像生成サービスを紹介します!
- DALL-E 2(DALL-E 3):
OpenAIが開発した高性能な画像生成AI。テキストから詳細な画像を生成できます。 - Midjourney:
Discordで動くアートな画像生成AI。独特で魅力的なアート作品が作れちゃいます。 - Stable Diffusion:
オープンソースの画像生成AI。自由にカスタマイズできるので、あなたのスタイルにぴったり合った画像が作れます。 - Canva Text to Image:
デザインツールCanvaに組み込まれた画像生成AI。デザインとAIがコラボすることで、簡単に魅力的な画像を作成できます。 - Adobe Firefly:
Adobe製品に統合された画像生成AI。プロフェッショナルな仕上がりが期待できるのが魅力です。
AI動画生成サービスの紹介
次に、最近人気のAI動画生成サービスを紹介します!
- Synthesia:
テキストを入れるだけで、AIがリアルな人物の動画を生成してくれるサービス。プレゼンや教育動画にぴったり! - Lumen5:
テキストコンテンツを自動的に動画に変換するAIサービス。ブログ記事を動画にするのが簡単にできます。 - InVideo:
テンプレートを使って、簡単に動画を作成できるツール。AI機能も搭載していて、初心者でも安心! - Fliki:
テキストや音声から動画を自動生成。手軽に動画を作りたい方におすすめです。 - Runway:
動画編集とAI生成機能が組み合わさったサービス。クリエイティブな動画制作が楽しめます。
著作権と利用規約の比較
さて、ここで気になるのが著作権や利用規約ですよね。
以下の表で、各サービスの著作権の帰属や商用利用の可否、無料利用の有無、主な制限事項を見てみましょう!
AI画像生成サービス
サービス名 | 著作権の帰属 | 商用利用 | 無料利用 | 主な制限事項 |
---|---|---|---|---|
DALL-E 2 | ユーザー | 可能 | あり | 暴力的、性的、政治的に過激な内容の生成禁止。AIによる生成であることの明示が必要 |
Midjourney | ユーザー (ライセンス付与) | 可能 (有料プラン) | なし | 著作権侵害、ヘイトスピーチ、露骨な暴力表現の禁止。Midjourneyが生成画像を宣伝等に使用する権利を保持 |
Stable Diffusion | モデルによって異なる | モデルによって異なる | あり | オープンソースのため、使用するモデルの規約確認が必要。一般的に違法・有害コンテンツの生成は禁止 |
Canva Text to Image | ユーザー (Canvaの素材は除く) | 可能 (無加工の場合) | あり | 違法・有害コンテンツ、他者の知的財産権侵害の禁止。Canvaの素材やテンプレートの権利はCanvaに帰属 |
Adobe Firefly | ユーザー | 可能 | あり | 違法・有害コンテンツ、商標・ロゴの無断使用禁止。Adobeが生成コンテンツを改善目的で使用する権利を保持 |
AI動画生成サービス
サービス名 | 著作権の帰属 | 商用利用 | 無料利用 | 主な制限事項 |
---|---|---|---|---|
Synthesia | ユーザー (一部権利をSynthesiaが保持) | 可能 (有料プラン) | なし | 実在の人物の無断使用、誹謗中傷、虚偽情報の禁止。AIによる生成であることの明示が必要 |
Lumen5 | ユーザー (一部権利をLumen5が保持) | 可能 | あり | 違法・有害コンテンツ、著作権侵害素材の使用禁止。Lumen5が生成コンテンツを宣伝等に使用する権利を保持 |
InVideo | ユーザー (一部権利をInVideoが保持) | 可能 | あり | ポルノ、暴力、差別的コンテンツの生成禁止。InVideoのブランド要素の削除禁止 |
Fliki | ユーザー (一部権利をFlikiが保持) | 可能 | あり | 違法・有害コンテンツ、第三者の権利侵害の禁止。Flikiが生成コンテンツを改善目的で使用する権利を保持 |
Runway | ユーザー (一部権利をRunwayが保持) | 可能 (有料プラン) | あり | 著作権侵害、不適切または攻撃的なコンテンツの禁止。Runwayが生成コンテンツを匿名化して使用する権利を保持 |
用途別サービス選びガイド
さて、次は具体的な用途に応じたサービス選びのコツを見ていきましょう!
- SNSへの投稿
- 推奨サービス:DALL-E 2、Canva Text to Image
- 理由:著作権がユーザーに帰属し、商用利用も可能!Canvaは素材の権利に注意が必要だけど、簡単に魅力的な画像が作れます。
- YouTubeへの投稿
- 推奨サービス:Lumen5、InVideo
- 理由:動画生成に特化していて、YouTubeの形式にぴったりな動画を作成しやすい!著作権もユーザーに帰属して安心です。
- 会社での商用利用
- 推奨サービス:Adobe Firefly、Synthesia
- 理由:商用利用が明確に許可されていて、プロフェッショナルな品質のコンテンツが生成できる!Synthesiaは有料プランが必要だけど、魅力的な動画が作れます。
- 広告
- 推奨サービス:Midjourney、Runway
- 理由:高品質で独創的な画像・動画を生成できて、商用利用も可能(有料プラン必要)。ただし、サービス提供者が一部の権利を保持している点に注意が必要です。
- 販売目的のグッズ制作
- 推奨サービス:DALL-E 2、Adobe Firefly
- 理由:著作権がユーザーに帰属し、商用利用も可能!ただし、他者の知的財産権を侵害しないように気をつけてくださいね。
AI生成サービス利用における全体的な注意点
それでは、AI生成サービスを利用する際に気をつけるべきポイントをまとめます!
- 著作権の理解:
生成されたコンテンツの著作権は基本的にユーザーに帰属しますが、サービスによっては一部の権利を保持していることもあります。 - 利用規約の確認:
各サービスの利用規約は頻繁に更新されるので、最新の規約を必ずチェックしましょう。 - 商用利用の確認:
商用利用を考えている場合は、許可されているか、有料プランが必要かを確認するのが大切です。 - 禁止事項の遵守:
各サービスが定める禁止事項(違法コンテンツ、有害コンテンツ、著作権侵害など)をしっかり守りましょう。 - AI生成の明記:
多くのサービスでは、生成されたコンテンツがAIによるものであることを明示することが推奨または要求されています。 - 第三者の権利侵害に注意:
実在の人物や商標、ロゴなどの無断使用は避けるようにしましょう。 - 品質の確認:
AI生成コンテンツは高品質であっても、エラーや不自然な点が含まれることがあるので、使用前に必ず確認しましょう。 - 倫理的な使用:
虚偽情報の拡散や誹謗中傷など、倫理的に問題のある使用は避けるようにしましょう。 - 法的アドバイスの取得:
重要なプロジェクトや大規模な商用利用の場合は、法律の専門家に相談することをお勧めします。 - 技術の進化への対応:
AI技術は急速に進化しているので、新しい機能や制限について常に最新情報を入手するよう心がけましょう。
まとめ:AI生成コンテンツの力をうまく活用しよう!
AI画像・動画生成サービスは、クリエイティブな表現の可能性を大きく広げてくれますが、著作権や利用規約に関する新たな課題もあります。
これらのサービスをうまく活用するためには、各サービスの特徴や制限をしっかり理解し、適切に利用することが大切です。
特に注意すべき点として、
・ほとんどのサービスで違法・有害コンテンツの生成が禁止されていること
・商用利用可能であっても一部のサービスでは有料プランが必要であること
・生成されたコンテンツの著作権は基本的にユーザーに帰属するものの、サービス提供者が一部の権利を保持していること が挙げられます。
また、AI技術の進歩に伴い、著作権法や利用規約も変更される可能性があるため、最新の情報を常に確認することが大切です。
AI生成コンテンツを活用する際は、法的・倫理的な観点から適切に利用し、創造性を発揮しつつ責任ある使用を心がけましょう。
AI技術と人間の創造性が融合することで、これまでにない革新的なコンテンツが生まれる可能性があります。その可能性を最大限に引き出すためには、適切な利用と理解が不可欠です。
AI生成サービスの特性を理解し、賢く活用することで、きっとあなたのクリエイティブな表現がさらに豊かになります!
扱いをしっかりと理解したうえで、是非とも活用してみてくださいね!
ではまた。