はじめに
最近、世界中で金利が上がっていますよね。
そして、この動きが株式市場に大きな影響を与えています。
最近新NISAも始めたから株の話は気になるけど、、
利上げが株価とどう関係あるの??
そのように感じる人も多いと思います!
実は、金利と株価には深い関係があるんです。
この記事では、金利上昇が株価にどのように影響するのか、そしてその理由について分かりやすくお話ししていきます。
順を追って見ていきましょう!
ゆっくり解説していくので、お付き合い頂けると幸いです。
企業の借入コストが増える
まず、金利が上がると企業が銀行からお金を借りる際のコストが増えます。
例えば、A社が新しい工場を建てたいと考えたとします。
新しい工場を建てるぞ!!
まずはお金を借りて、建設会社に依頼して、、
その際に借りるお金の利息が高くなると、
A社は
ちょっと待って💦
借りるのにそんなに金利が高いなら
やっぱり、今はお金を使うのを控えよう
となります。
これが企業の成長を妨げ、株価に悪影響を及ぼすことがあります。
投資家が安全資産を選ぶ
次に、金利が上がると、投資家はリスクを避ける傾向が強まります。
金利が高い債券は安全な投資先として魅力的になるため、株式市場から資金が流出することがあります。
つまり、
株よりも債券の方が安心だ!
と考える投資家が増えるのです。
経済成長への不安
急激な金利上昇は、経済の成長を鈍化させる可能性があります。
金利が高くなると、消費者や企業が借入を控えるため、経済活動が減少することがあります。
経済が元気がなくなると、企業の業績も悪化し、株価が下がることになります。
為替レートへの影響
金利が変わると、為替レートにも影響を与えます。
たとえば、日本が金利を上げると、円の価値が上がり、円高になります。
円高になると、海外で商品を売る日本の企業は不利になり、株価が下がることがあります。
最近の事例:日本とアメリカの株式市場
日本の状況
最近、日本の株式市場は大きな変動を見せています。
日経平均株価が大幅に下落し、過去最大の下げ幅を記録しました(2024/8/5 現在)。
「植田ショック」とも呼ばれているこの事態は、日銀の植田和男総裁が年内の追加利上げを示唆したことが引き金となりました。
これにより、投資家たちは「売り」に走り、パニック状態になりました。
アメリカの状況
アメリカでも株式市場は大きく下落しています。
米雇用統計の結果を受けて、景気減速への懸念が高まり、投資家はリスクを避けるために売りに出ました。
さらに、アメリカの中央銀行が利下げを検討しているというニュースも影響しています。これにより、今後の金利差が縮小することが意識され、投資家たちは慎重になっています。
利上げと株安の具体的な影響
企業の収益が減少
金利上昇は企業の収益に直接的な影響を与えます。
例えば、円高が進むと、トヨタ自動車のような輸出企業は海外市場での競争力が低下し、利益が減少する可能性があります。
これにより、株価も下がることが予想されます。
投資家の行動が変化
金利が上がると、投資家はリスク回避の姿勢を強めます。
安全資産である債券への投資が増え、株式市場からの資金流出が加速します。これにより、株価が下落する圧力が強まります。
経済全体への影響
急激な利上げは、経済全体に広範な影響を及ぼします。
消費者の借入コストが増加し、消費が減少することで、経済成長が鈍化するリスクがあります。
これにより、企業業績が悪化し、株価が下落する可能性があります。
外国株の含み損
円高が進行すると、これまで積み立ててきた外国株の評価額が下がる可能性があります。
例えば、1ドル=150円の時に購入した米国株が、円高で1ドル=120円になった場合、円換算での資産価値が目減りしてしまいます。
これにより、含み損が発生し、投資家にとっては大きな打撃となります。特に、長期投資を行っている場合、この影響は無視できません。
まとめ
金利上昇と株安の関係は、複雑で多くの要因が絡み合っています。
基本的に金利が上がると株価は下がりやすい傾向ではあるものの、その影響の大きさやタイミングは様々です。
企業の資金調達コストの増加、投資家の選好変化、経済成長への懸念、為替への影響など、さまざまな要素が株価に影響を与えます。
最近の日本とアメリカの株式市場の動向を見ると、これらの要因が複合的に作用していることがわかります。投資家は、マクロ経済指標や中央銀行の動向を注視し、慎重な投資判断が求められています。
同時に、長期的な視点での資産配分の重要性も再認識されています。急激な利上げや円高の影響を受けながらも、賢く資産を守り、増やしていくための戦略を考えることが重要です。
投資を始めたばかりの人も多いと思います。
正しい知識を身に付けて、しっかりと自分の資産を守っていきましょう!
ではまた。