はじめに
みなさん、こんにちは!
前回に引き続き、今回も「AIに仕事を奪われる!?」というテーマで語っていきたいと思います!
今回はいよいよ動画生成AIによる映画や動画編集業界への影響のお話。
最近は日を追うごとにリアルで高精度な動画が生成されるようになってきていますよね。
この業界でも他と同様、「今後も仕事はあるのか?」と、心配の声が上がって聞こえてきています。
最近、SNSでもAIで生成された動画をいっぱい見るよ。
中には本物の映像と見分けがつかないくらいリアルなモノもあるよね。。
このままいくと、映画やCMの映像がAI生成に置き換わるんじゃない??
そうなんです。実際にそれを懸念して海外ではストライキが発生する事態にもなっています。
そこで今回も引き続き、AIが映画や動画編集の仕事にどんな影響を与えるのか、具体的な事例を交えながら、一緒に考えていきましょう。
AIで仕事がなくなっちゃうの?
AIの導入で仕事が減るという懸念もありますが、実際はどうなのでしょうか?
確かに、AIの導入で人員削減が行われた例もあります。
ちょっと心配になりますよね。
実際に起きている事例を見てみましょう!
・ ハリウッドの大騒動:
2023年、俳優組合SAG-AFTRAが118日間もストライキを行いました。主な要求の一つに、AIによる俳優の権利侵害への対策がありました。
具体的には、AIによる俳優の声や映像の複製・再利用に関する規制や、適切な報酬の保証などが争点となりました。このストライキにより、多くの映画やテレビ番組の制作が一時停止し、業界全体に大きな影響を与えました。
・ 編集室の変化:
一部の映画スタジオでは、AIによる自動編集システムの導入で、編集者の数が減少しているという報告があります。
例えば、ある大手スタジオでは、AIを活用した粗編集システムの導入により、短編コンテンツの制作において編集スタッフを20%削減しました。
しかし、長編映画やドラマシリーズでは、依然として人間の編集者の創造性が重要視されています。
・ VFXアーティストの不安:
AIによる自動生成技術の発展で、一部のVFX作業が自動化され、仕事の減少を心配する声も上がっています。例えば、背景の生成や簡単な物体の除去などの作業では、AIツールの使用により作業時間が大幅に短縮されています。
ある中規模のVFXスタジオでは、これらの作業に従事していたジュニアアーティストの採用を30%削減したと報告しています。
AIの力で編集がスムーズに!驚きの実例集
もちろんAIの活用がもたらすのは、悪い事ばかりではありません!
AIの力で映像編集がどれだけ効率的になったか、実際の具体例を見ていきましょう!
・ アドビの魔法のようなツール:
Premiere ProにあるAI技術「Sensei」は、自動カラーマッチングや音声の自動テキスト化、顔認識によるトラッキングなど、多彩な機能を提供しています。
例えば、Auto Reframe機能を使うと、16:9の動画を自動で縦型や正方形に変換できます。これにより、ソーシャルメディア向けの動画編集時間が大幅に短縮されています。
Netflixの「Our Planet」シリーズの制作では、この技術を活用して膨大な量の映像素材を効率的に管理し、編集作業の効率を30%以上向上させました。
・ ブラックマジックデザインのすごい技:
「DaVinci Resolve」は、AIを活用した顔認識や自動カラーグレーディング機能を搭載しています。例えば、AIを使った顔認識技術により、複数の人物が登場するシーンでも個々の顔を正確にトラッキングし、色補正や美肌効果を適用できます。
「アベンジャーズ:エンドゲーム」では、この技術を使って複雑な戦闘シーンでのキャラクターの表情や肌の色調を一貫して維持し、作業時間を約40%削減しました。
・ NVIDIAの魔法の絵筆:
「GauGAN」技術は、簡単なスケッチから写実的な風景画を生成します。「ブレードランナー 2049」の制作では、この技術を使って未来の都市景観のコンセプトアートを短時間で大量に生成し、アートディレクターの創造性を刺激しました。
これにより、従来の手描きによるコンセプトアート制作と比べて、作業時間を約60%短縮しながら、より多様なビジュアルアイデアを探索することができました。
・ ウェタ・デジタルの毛髪シミュレーション:
「猿の惑星:新世紀」シリーズでは、AIを活用した毛髪シミュレーション技術を使用しました。この技術により、数百万本の毛髪の動きを個別にシミュレートし、風や水、動きに応じてリアルに反応させることができました。
従来の手作業による毛髪アニメーションと比べて、作業時間を約70%削減しながら、より自然で説得力のある猿のCGを作成することに成功しています。
・ 声の魔法使い、Respeecher:
「スター・ウォーズ」シリーズで、若かりし頃のルーク・スカイウォーカーの声を再現しました。この技術は、マーク・ハミルの若い頃の音声データと現在の音声を AIで分析し、新しいセリフを若い声で話させることを可能にしました。
「マンダロリアン」シーズン2のフィナーレでは、この技術を使って23歳のルークの声を完璧に再現し、ファンを驚かせました。
AIと人間、夢のコラボレーション!
AIが全ての仕事を奪うわけじゃありません。
むしろ、AIと人間が力を合わせると、すごいことができちゃうんです!
AIと人間が協力することで、どんな素晴らしい可能性が広がるのでしょうか?
・ 新しい表現方法の誕生:
AIと人間のクリエイターが協力して、今までにない映像表現を生み出しています。
例えば、Netflix のインタラクティブドラマ「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」では、AIを使って視聴者の選択に基づいてリアルタイムで物語を分岐させる技術が使われました。これにより、従来の線形的なストーリーテリングを超えた、新しい視聴体験が可能になりました。
・ 制作時間の短縮:
AIが単調な作業を担当することで、クリエイターはより創造的な仕事に集中できるようになっています。
例えば、ピクサーでは、AIを活用したレンダリング最適化システムを導入し、複雑なアニメーションシーンのレンダリング時間を最大50%短縮することに成功しました。これにより、アーティストはより多くの時間をクリエイティブな作業に費やすことができるようになりました。
・ パーソナライズされたコンテンツ:
AIによる視聴者分析を活用して、個々の好みに合わせた映像作品を作れる可能性が出てきています。
例えば、HBOのストリーミングサービスでは、AIを使って視聴者の好みを分析し、個別化されたトレーラーや推薦コンテンツを提供しています。これにより、視聴者エンゲージメントが平均20%向上したと報告されています。
・ グローバル展開の加速:
AIによる高精度な翻訳と吹き替え技術で、世界中の人々に作品を届けやすくなっています。
例えば、Netflixでは、AIを活用した字幕・吹き替え技術により、コンテンツのローカライゼーション速度を30%向上させました。これにより、新作コンテンツを世界中で同時に公開することが可能になり、グローバルな視聴者獲得に貢献しています。
これからの映像クリエイターに必要なスキルって?
AIと一緒に働く時代、映像クリエイターに求められるスキルも変わってきています。
では、具体的にどんなスキルが必要で、どうやって身につければいいのでしょうか?
AI時代の映像クリエイターに求められるスキルとは?
具体的に見ていきましょう!
・ AI支援ツールの活用能力:
- 具体的スキル:
Adobe SenseiやDaVinci Resolveなどのソフトの使いこなし - 習得方法:
オンラインチュートリアルやワークショップに参加しよう
・ バーチャルプロダクション技術:
- 具体的スキル:
Unreal EngineやUnityなどのリアルタイムレンダリング技術の理解 - 習得方法:
業界セミナーやオンラインコースを活用しよう
・ AIによるVFXの理解と活用:
- 具体的スキル:
AIを活用したVFXソフトの操作、機械学習の基礎知識 - 習得方法:
VFXスタジオでのインターンシップや専門コースの受講がおすすめ
・ AIと人間の協働によるストーリーテリング:
- 具体的スキル:
AIが生成したアイデアを洗練させる能力、人間らしい感情表現の強化 - 習得方法:
AIとの共同ライティングワークショップに参加してみよう
・ 倫理的配慮とAI活用のバランス:
- 具体的スキル:
AI技術の倫理的影響の理解、適切な使用ガイドラインの策定能力 - 習得方法:
AI倫理に関するセミナーや業界ガイドラインを学ぼう
・ 継続的学習と新技術への適応力:
- 具体的スキル:
最新のAI技術動向の把握、新しいツールの迅速な習得能力 - 習得方法:
業界カンファレンスに参加したり、オンラインコミュニティで情報交換しよう
まとめ:AIと共に、もっと楽しい映像制作の世界へ!
映像クリエイターのみなさん、AIを恐れずに、むしろチャンスだと考えてみませんか?
新しいスキルを身につけて、AIと一緒に働くことで、きっと今までにない魅力的な作品を生み出せるはずです。AIの時代だからこそ、人間ならではの感性や創造力が必要とされているんです。
さあ、AIと共に成長し、新たな映像表現を生み出していく未来を目指しましょう!
あなたの手で、AIの力を最大限に引き出し、世界中の人々を感動させる作品を作り出せるはずです。
ワクワクするような映像制作の新時代が、もうすぐそこまで来ていますよ!ではまた!